一口に干し芋といっても、干し芋生産者からすると、品種・形状・切り方によって様々な種類の干し芋があります。その中で、干し芋の王様といってもいいのでは、と思っている「丸干し芋」を紹介します。
最も一般的な「平干し芋」は大きめのさつまいもを蒸して、平切りにして干しますが、小さめのさつまいもを一本蒸してそのまま干すのが「丸干し芋」の製法になります。芋一本丸ごとの栄養価が凝縮され、ねっとりとした食感と甘味の強さが特徴です。切り干し芋と比べて、皮剥きに手間がかかるだけでなく、厚みがあることから乾燥工程にも様々な工夫が必要なことから、希少性の高い高級商品です。
もともとは、干し芋生産農家が、平干し芋にならない小さなさつまいもを、家族と食べるように作り始めたのが始まりとも言われています。最近では、平干し芋とともに、スーパーなどの店頭にも並び始めました。ただし、平干し芋に比べて水分量も多く、添加物も一切入っていない丸干し芋は、特に暑い時期の保存には注意が必要です。干し芋生産者としては、保存は短い期間でも冷蔵、長期間であれば冷凍をお勧めしています。(袋を開けた後は、速やかにお召しいただくか、必ず冷蔵庫で保存ください)
干し芋の中の王様とも言える丸干し芋には、さつまいも農家の商品への想いが凝縮されています。贈答品などにもお勧めです。在庫状況によりますが、照沼の公式オンラインショップで通年お買い求め可能です!