干し芋の保存はどうすればいい?保存のコツと美味しい食べ方

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干し芋は高温多湿が大敵!おいしい状態で保存するためには

「冷蔵保存」がお勧めです。長期で保存する場合は冷凍する方が長持ちします。

元々、干し芋は冷蔵設備や物流が整っていない時代の保存食として生まれました。

当時は保存性を優先したため、良く乾燥させて仕上げています。

そのため「干し芋」と言えば、固く白い粉が吹いているものが一般的でした。

現在はよりしっとりとした、食感の良いものがたくさん出回っています。

保存食と言うよりは、美味しいおやつとして干し芋は変化してきました。

そのため昔のものと比べると、保管の仕方を間違えると

カビなどが発生しやすくなっていると言えます。

せっかく手に入れた干し芋が食べられなくなってしまってはもったいないですね。

今回は、正しい干し芋の保存の方法をお伝えします。

照沼の公式オンラインショップでは、こだわりの干し芋を全国に発送しています。

常温の場合

常温で保管する場合は、冷暗所が基本です。

暗く、涼しい場所。昔の土間のような空間をイメージして頂ければとおもいます。

温度が高くなると品質の劣化に繋がりますので

なるべく涼しい場所で保管をお願いします。

また、しっかりと密閉し、湿気に触れさせない事が重要です。

パッケージに印字されている賞味期限は未開封の状態での賞味期限ですので

開封後は早めに食べきる事をお勧めします。

冷蔵庫の場合

夏場は室温が25℃を超えてしまう事も多く、干し芋の保管には適しません。

その場合は冷蔵庫での保管をお勧めします。

また、開封後も冷蔵庫での保管が良いでしょう。

1枚ずつラップで包むのがベストですが、空気を抜いてチャック袋に入れるだけでもOKです。

隙間があったり空気が入っていたりすると

干し芋の水分が抜け、固くなってしいますので

しっかり空気を抜いてください。

冷凍の場合

長期の保存には冷凍庫が適しています。

適切に冷凍すれば白い粉が吹くのも抑える事ができます。

冷凍の場合も冷蔵と同じくは空気に触れないようにラップで包むのがお勧めです。

1枚ずつ包むのがベストですが、面倒くさい場合は

・重ならないように

・なるべく空気に触れないように

の2点を心がけましょう。

また、長期保存は水分が抜けてしまう「冷凍焼け」と呼ばれるものが発生する場合がありますので

半年程度を目安としてください。

解凍する際は急激に解凍せずに冷蔵庫で10~12時間程度かけて解凍すると固くならずにお召し上がり頂けます。

照沼の公式オンラインショップでは、干し芋の冷凍発送も承ります。

干し芋の美味しい食べ方は?

干し芋はもちろんそのまま食べても美味しいですが、

ほんの少し手間を加えるだけでもっと美味しさがアップします!

①オーブンで焼く

平干しにお勧めの方法で、オーブンで1~2分焼くと

香ばしい香りと、もちもちした食感が楽しめます。

黒く焦げ目が付くくらい焼いてしまうと、固くなってしまいますので

もちもちの食感を味わいたい場合は焼き過ぎにご注意ください。

②電子レンジで温める

平干しももちろん温めてOKですが、

どちらかと言えば丸干しにお勧めの方法です。

丸干し独特のねっとりとした食感がアップします。

ラップをして30秒~1分程度温めてください。

こちらも温め過ぎには注意してください。

③最強の食べ方、石油ストーブ

実はこれが一番贅沢な食べ方です!

最近はあまり見かけなくなりましたが

上でヤカンを温められるタイプの石油ストーブを使います。

アルミホイルを敷いて、並べるだけ。

香ばしい香りが漂って、徐々に色が変わっていく干し芋。

焼き具合で変わる、もちもちの食感をお楽しみください。

④その他の食べ方

芋カツ

干し芋にベーコンを巻きつけ、衣を付けてトンカツ風に。

冷めても美味しいのでお弁当のおかずにも最適です。

干し芋の白い粉はカビ?

干し芋には時間が経つにつれて表面に白い粉のようなものが出てきます。

知らない方は「カビが生えた!?」と心配になってしまう所ですが、

干し芋に元々含まれる糖分が結晶となり表面に浮いてきたものです。

糖分なので舐めるとほんのり甘いです。

よく言われる「粉(こ)が吹く」という状態です。

品質に異常はありませんので安心してお召し上がりください。

粉が吹く前に食べた方がいい?

一般的に粉が吹いた干し芋は避けられる事が多いですが

実は「粉が吹いている干し芋が欲しい」と言われる方もいらっしゃいます。

・出来たての、しっとりとした干し芋か

・時間が経って甘い粉が吹き、歯ごたえのある干し芋か

このあたりは完全に個人の好みですね。

ちなみに我が家の子供たちは白いのを取り合って争います(笑)

照沼の干し芋は干し芋の水分活性値を高めに設定し、

より水分が多くしっとりとした食感になるようにコントロールしています。

日が経つとだんだん白い粉が吹き、固くなってきてしまいます。

この柔らかい食感をお楽しみ頂くには、やはりなるべく早くお召し上がり頂きたいという思いからです。

照沼では栽培期間中、農薬や化学肥料・除草剤を使用せずに栽培を行っています。

こだわりの逸品は、照沼の公式オンラインショップにて、お買い求め可能です。